サイコパス上司、クラッシャー上司という言葉が一般的になってきたくらい、世の中にはヤバイ上司がたくさんいます。
私も就職して配属された部署では何も問題なかったんですが、初の人事異動で別の部署に配属されたところで、サイコパス気質のクラッシャー上司に不運にも当たってしまいました。
この時は異動後3か月でメンタルがボロボロになり、転職・退職しようかどうか、本気で悩んだ時期でした。
今は幸運なことに、そのクラッシャー上司が職場を去ることになったので、今では比較的ストレスがなく仕事をすることができているんですが、いつ再び同じようなヤバイ上司と仕事をすることになるかもわかりません…
ということで今回は、サイコパス気質のクラッシャー上司の特徴や、その対処方法について考えていきたいと思います。
Contents
サイコパス上司・クラッシャー上司の特徴
まずはこちらをご覧ください。
【図解】クラッシャー上司に気をつけろ!
平気で部下を追い詰める人間兵器である
・サイコパス上司はメンタル強すぎ
・仕事ができるから超厄介・やめさせれない
・相手の痛みが理解できないから自分を変えない※松崎一葉さんの著書で一気に共感されて言葉が浸透しました https://t.co/y2KYGHONQn pic.twitter.com/hNCZ4ttD55
— ジョブシフト中の人@ブラック企業絶許。転職ハック (@jobofojob) December 12, 2018
このように、サイコパス上司とかクラッシャー上司という言葉が徐々に一般的になってきているようです。
また、この投稿に対してたくさんの共感が寄せられているなど、サイコパスなヤバイ上司に悩まされている人たちがかなり多いということが推測できます。
実際、私も実体験としてそのような上司にあたってしまったことがあるので、その気持ちは痛いほどよくわかります。
ここで挙げられているクラッシャー上司の特徴を改めてみていきましょう。
- 部下をつぶしながらも結果は出す、仕事ができる人間
- 部下にも自分と同じレベルの能力を求める
- 部下を思いやる感情が欠落している
- 良心の呵責がない
- 部下をつぶす行為が当然になっていて、悪意はない
これは本当にその通りだと思います。
ちなみに、『サイコパス』という言葉について調べてみると、次のような説明がありました。
サイコパスとは、シンプルに言うと反社会的人格を持つ人のこと。サイコパス研究の第一人者であるロバート・D・ヘアはサイコパスの特徴として下記をあげています。
- 良心が異常に欠如している
- 他者に冷淡で共感しない
- 慢性的に平然と嘘をつく
- 行動に対する責任が全く取れない
- 罪悪感が皆無
- 自尊心が過大で自己中心的
- 口が達者で表面は魅力的
このように、サイコパスな人というのは、良心が欠如していて、悪意すら感じていないという特徴を持っています。
そのようなサイコパスな一面を持っている人のうち、ある程度仕事ができて、部下にも高い能力を求めるクセに、思いやりが完全にない上司というのが、サイコパス上司やクラッシャー上司と呼ばれる存在になるんですね。
既にある程度のポストについていて、仕事もそれなりにできる優秀な人である場合が多いため、会社としてもその上司のことを処分することもできず、問題を我々のような部下や若手社員に押し付けてくるわけです。
どんなにヤバいやつだったとしても、結局私たちからしたら上司であることには違いないので、真っ向から勝負しても勝ち目はないですし、多くの場合泣き寝入りしなければいけなくなってしまうのが手に負えない辛い所なんですよね。
さらにこういう人に限って、少し離れた立場から見たらいい人に映ったり、遠目で見ると優しい人みたいに見えちゃうところが厄介なんです。
ほかの人から見たら『いい人じゃん!』って言われることも多いんですが、実際にその人の部下になると、本性が現れてこちらがつぶされてしまうんですよね。
それでは、このようなサイコパス上司やクラッシャー上司を持ってしまった私たちはどのように対処したらいいのでしょうか?
サイコパス上司・クラッシャーの対処方法
上記の、サイコパス上司・クラッシャー上司の特徴を踏まえて対処方法を考えていきましょう。
サイコパス上司は、そもそもとして『悪いことをしている』という意識がありません。
- 良心の呵責がない。
- こちらが傷ついていることに気が付いていない。
- 思いやる気持ちが欠如している。
こういう人物に対して、上司のことを変えようと思ったり、あるいは感情的にぶつかって行こうとしても、何も良い結果は得られません。
明らかなパワハラ行為なのであれば、証拠となるような動画や音声、業務記録などを残すという方法もあるかもしれませんが、手に負えないクラッシャー上司の場合は、第三者が客観的に見た時にパワハラと断言することができないラインでこちらを追い詰めてきます。
となれば、こちらができることは、逃げることのみです。
相手はいわば、心のない『物質』のようなものです。
タンスの角に小指をぶつけていたかったとしても、タンスに文句を言っても何も始まりません。
それと同じように、サイコパス上司や会社に文句を言ったところで、基本的には何も現状が買わないばかりか、下手をするとこちらの立場の方が危うくなってしまいます。
タンスは自ら危害を加えてくることはありませんが、サイコパス上司は自らこちらに危害を加えてくる危険な存在なので、できるだけ接触しないことがポイントです。
サイコパス上司・クラッシャー上司対策の基本は『逃げる』こと
こういうヤバイ上司にあたってしまった時は、基本的に逃げましょう。
ただ、逃げるのにも段階があります。
まずは、業務上最低限必要なレベルの接触だけに抑えるところが第一段階です。
こちらから不用意に近づこうとはせず、一定の距離を保つようにしましょう。
もちろん、あからさまに距離を置こうとするとそれはそれで相手の気分を害してしまう可能性もあるので、少しずつ徐々に距離を置かなければいけないケースもあるかと思います。
私もやばいと感じてからは、こちらからは基本的に近づかないことを徹底していきました。
直接話をしに行くと相手のペースに巻き込まれてしまうこともあるので、業務の報告はメールで行うようにしたり、世間話をしているところには絶対に入り込まないようにしたりと、とにかく距離を取るようにしました。
『逃げ』の第二段階は異動希望を提出する
徐々に距離を置くといっても、やはり同じ職場の上司と部下という関係である以上、距離を置くのにも限界があります。
そこで第二段階として考えておきたいのが異動希望です。
異動希望を提出する時には、基本的には前向きな理由を添えて出すことが効果的です。
『もっとこういう業務を経験してみたい。』
『自分の持っているスキルをこっちの部署で生かしてみたい』
などなど、前向きな理由で異動希望を提出することで、会社側からも受け入れられやすくなります。
前向きな理由で異動希望を提出するメリットはもう1つあって、それはサイコパス上司の目に触れてしまった場合でもトラブルにならないという所が大きいです。
異動希望に、『上司のパワハラがひどいので異動したいです』なんて書いてしまった時に、それがその上司の耳に入ってしまったら、会社での私たちの立場が危うくなります。
こういった万が一の事態を避けるためにも、本音ではなく、建前をうまく使って異動を狙っていきましょう。
『逃げ』の最終段階は転職・退職
職場で距離をおいてもうまくいかず、異動希望も受け入れてもらえない…
こうなってしまったら、転職や退職も視野に入れる必要が出てきます。
ただし、この時に気を付けておきたいのが、転職先にもサイコパス上司・クラッシャー上司が存在している可能性です。
考えたくもないことですが、サイコパス上司から逃げるために転職したのに、転職先の新しい職場にもヤバイ上司がいるという可能性は否定しきれません。
絶対ではありませんが、多くの場合、転職すると給料などの待遇面でもこれまでの会社に比べて悪い条件になってしまうことが多いです。
そんな中で、さらに人間関係まで最悪だったとしたら目も当てられません。
そこで退職や転職をさらに繰り返してしまうと、経歴に傷がついてしまうリスクすらあります。
もう一度転職したいと思っても、
『こいつはすぐに転職を繰り返す人間だ』
と思われてしまったらアウトです。
会社の給料だけに依存したライフスタイルは実は危険
転職や退職も選択肢ではあるんですが、この方法によって100%問題が解決するという保証はありません。
そこで私がオススメしているのは、会社の給料だけに依存せず、自分自身で収入を得る方法を身につけるという対応策です。
私は『逃げ』の第一段階である、サイコパス上司と距離を置くという対処を取りながら、同時に副業で収入を増やして、転職失敗という最悪のケースにも備えられるようにしました。
例えば、自分で毎月10万円稼ぐことができる能力を持っているとすれば、転職で給料が下がったとしても生活への影響は少なくなります。
万が一転職に失敗してしまったり、転職先の人間関係で再び悩むことになってしまったとしても、副収入+バイトとかでも最悪生きていける状態になるのなら、リスクヘッジになると考えました。
実際、副業で収入が増えてくると、精神的な安定感が全然変わってきます。
会社を辞めたとしても、何とか生活の糧はあるというのは大きかったです。
さらに、副業に使える時間を捻出するために、本業の仕事も集中して生産性を高める必要があったので、必然的にサイコパス上司との距離を取ることに成功しました。
副業に没頭すればするほど、頭の中からヤバイ上司の存在を追いやって忘れることができたので、そういう意味でも精神衛生上よかったと感じています。
まとめ
もしもいま、サイコパス上司やクラッシャー上司のもとで働かなければいけない状況に置かれていて、精神的に辛い思いをされていらっしゃるのであれば、こちらのメンタルが完全にやられてしまう前に逃げましょう。
相手は私たちに対して罪悪感すら感じていません。
そんな上司のために私たちの命・人生・精神を削られる必要性は全くないのです。
サイコパス上司に何か言われても、『タンスがなんかしゃべってるな』くらいでスルーして、さっさと逃げるのがベストな選択肢です。
ただ、ただ無計画に逃げるだけでは未来の自分の生活が成り立たなくなってしまう恐れがあるので、対策として入念に転職先を探したり、あるいは副業で収入を増やし、会社に依存しない基盤を構築していくというのも効果的かなと思います。
とにかく、サイコパスな人に付き合って消耗する必要は全くありません。
あなただけの人生を大切にしてください。
それでは!
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