セミナーとか、自己啓発本とかを読んで、モチベーションがメチャクチャ上がることありますよね!
私もいつもこのタイプで、本を読んだ直後とか、学びを得た直後ってすごくテンション高いですし、学んだことを活かせばすぐに成功できそうな気分になっちゃうんです。
テンションだけじゃなくモチベーションもかなり上がるので何でもできるような気がしてしまうんですよね。
でも残念なことに、セミナーに参加した翌日や自己啓発本を読んだ翌日とかになると、気が付けば上がったモチベもいつの間にか元通りになってしまって、結局のところいつも通りの生活に…

いつもそんな風に思っていました。
すぐにモチベーションが元通りになってしまうことに自己嫌悪の気持ちすらあったんですが、最近、自己嫌悪する必要は全くないし、モチベをキープする必要もないと思うようになりました。
というのも、セミナーや本で得られたモチベーションがキープできないことにはちゃんと心理学的な理由があるんじゃないかと感じたからなんです。
そこで今回は、セミナーや自己啓発本を読んだ翌日に、せっかく上がったモチベが元通りになってしまう心理学的な理由について考察していきたいと思います。
Contents
セミナーや自己啓発本を読んだ翌日に上がったモチベが元に戻ってしまう心理学的な理由とは?
何かを学んでモチベーションがアップしたのに、それが元通りになってしまう。
その原因は、『潜在意識』が関係しているのではないかと考えるようになりました。
セミナーや書籍でモチベが上がっても、潜在意識の中の現状維持機能の働きによって、翌日には元通りになってしまうんじゃないかなと感じるんです。
というのも、最近、マインドに関する教材を購入して学んでいたんですが、潜在意識について次のような説明があったんですよね。
- 『マインド』とは、無意識(=潜在意識)の働きのこと。
- 人間は日々の行動を行うときに、その多くを潜在意識に頼っている。
- そして、潜在意識には現状維持機能があり、人間にはこれまでと同じ考え方や行動を続ける本能が備わっている。
要約するとこんな感じの説明でした。
日々の何気ない行動は潜在意識のおかげで自動化できている
潜在意識が普段の生活にそんなに関係しているのか?
と一瞬思いましたが、よくよく考えてみればその通りだったんですよね。
私自身も、日々の行動は確かに潜在意識に頼っていることに気が付きました。
例えば、車の運転だって潜在意識のおかげで自動化できているんですよね。
最初、自動車学校に通って、教習所内で初めて運転した時には、
『ブレーキ踏む⇒サイドブレーキ解除⇒前後左右の安全確認⇒ブレーキを離す⇒アクセルをゆっくり踏み込む』
みたいな感じで、全ての行動を意識しながら行ったんじゃないかなと思います。
少なくとも、私は1つ1つの工程を頭の中で何度も意識しながら運転をし始め、失敗しては教官に怒られたりしたのを今でも覚えています笑
そんな運転スキルゼロだった私でも、今は普通の人と同じように問題なく車の運転ができているんですが、運転の時にいちいち教科書に書いてあった操作方法を頭の中で反復したりはしません。
車に乗ってエンジンかけて、そのまま何も考えなくても自然と体が動きますし、助手席に座っている人と会話しながら運転したり、音楽やラジオを聞きながら運転するのだって余裕です。
このような、行動の自動化ができるのは、潜在意識のおかげなんですよね。
潜在意識による自動化は『ルーティーン』であり『習慣』である
潜在意識によって私たちの判断、行動、意思決定はかなり自動化されています。
このように自動化された判断や行動は、別の言葉で表現すると『ルーティーン』とか『習慣』と言い表せます。
スポーツ選手がルーティーンを取り入れているというのはよく聞く話ですよね。
イチロー選手がバッターボックスに入る時の動作を決めていたなんて有名なんじゃないかなと思います。
良い習慣を身につけることができれば、あまり負担を感じずに行動を継続させることができますよね。
夜寝る前の歯磨きが習慣になっていれば、何の苦も無く歯磨きできるのに近いかなと思います。
ですが、悪い習慣が身についていると、そこから抜け出すのは大変です。
例えば、毎日の仕事から帰ってきたときに
『帰宅⇒お風呂⇒ビール&ご飯&テレビ⇒就寝』
みたいな習慣が身についてしまっている場合、この生活リズムの中に『ブログ記事更新』という作業を組み込むのはめっちゃ大変です。
この場合、帰ってきて晩酌して寝るってパターンが完成しているので、この習慣を変えていくのには努力が必要になります。
これが、人間の持っている『現状維持機能』なんですよね。
人間が狩猟や採取で生活していた古代には、『これまでと同じ生活』を続けることが生きる上で重要でした。
そのDNAが現代の私たちにも残っているので、生活に変化を起こそうとしても元の生活に戻そうとする力が働いてしまうんですよね。
セミナーや自己啓発本を読んだ翌日にモチベが戻ってしまうのは潜在意識の現状維持機能のせい
話を戻して、セミナーや自己啓発本などを読んだ翌日にモチベが元に戻る理由について改めて考えてみます。
仮にこれまで、『帰宅したらテレビ見ながらビール飲んで寝る』という生活習慣だった人が本を読んでモチベを一気に上げたとします。
でも、その人の潜在意識では『帰ってきたらテレビ見てビール飲んで寝れば、明日も無事に生きていける可能性が高い』と判断して、これまで通りの生活をさせようとしてきます。
普段と違うことをしようとすれば、多かれ少なかれ抵抗が生じてきます。
これまでの生活とのギャップが大きければ大きいほど、その抵抗は強く大きくなってくるんです。
これまでの生活や考え方とのギャップによって、大きな抵抗が生まれてしまえば、モチベや行動量も元に戻りやすくなります。
上がったモチベはキープしなくていい!行動量を増やしていくのが目的
せっかくセミナーや本で上がったモチベが下がっちゃうと、何とも言えない虚無感に襲われたりします。
なんというか、
『自分は熱しやすく冷めやすいだけのダメな人間なんだ…』
みたいに自信を失いやすくなったりするんですよね。
これまでの私はこういう考えになることもけっこうありました。
ですが、冷静に考えたらモチベーションをキープする必要は全くないんです。
モチベーションを上げるのは、それによって成功に向けた行動をし続けることが目的ですもんね。
ちゃんと継続して行動することができるのなら、やる気MAXでやろうが、冷静に淡々と粛々とやっていこうが、どっちでも構わないんです。
むしろ、モチベーションMAXをキープするというのは、個人的には不可能なんじゃないかなと思います。
『いつも元気でハイテンション!』
とか、
『恋人との付き合い始めのテンションを10年キープ!』
とか。
もしかしたら世の中にはそれができる人もいるのかもしれませんが、私にはずっとハイテンションをキープなんて無理です。
感情には浮き沈みもあって当然です。
大切なのは、できるだけ感情にも左右されずに、日々継続して成功に向けた行動をし続けることなんですよね。
行動を継続するためには潜在意識の書き換えが効果的
ここで話を潜在意識に戻すんですけれど、良い習慣やルーティーンをプロスポーツ選手のように生活に取り入れることができたら、モチベ関係なく行動し続けられそうですよね。
潜在意識が書き換われば、無意識でブログ更新する自分に生まれ変われるわけです。
ただ、習慣を変えようとすると現状維持機能がバリバリ働いて元の生活に戻そうとしてくるので、この抵抗に逆らって新しい習慣を手に入れる必要があります。
そのために有効なのが、セミナーや書籍を何度も反復してインプットすることなんです。
セミナーの話を1回だけ聞いたり、自己啓発本を1回だけ読んで内容を理解しても、すぐに現状維持機能に阻まれます。
新しい『現状』を作り出すためには、何度も何度も理想的な習慣を手に入れるまで行動を繰り返していくのが手っ取り早いです。
なので、セミナーの音声を録音して何回も聴きなおしたり、自己啓発本などの書籍も1回読んで終わりではなく、何度も読み返して内容を復習すると、徐々にそれが新しい『現状』に変わってきます。
自分にとっての『新しい生活様式』を作っちゃえばいいんです。
ちなみに、新しく習慣を作るためには21日はかかるとも言われています。
21日というと3週間ですね。
なので、何か達成したい目標がある時とか、新しいことにチャレンジしてみようというときは、まずは3週間、何度も本を読んだりセミナー音声を聞いたりしながら行動を続けるようにすると、理想的な良い習慣が形成されてきます。
一度出来上がった習慣は、現状維持機能がプラスに働いてくれるようになるので、だんだんと歯磨きレベルで行動を継続できるようになってきます。
セミナーや書籍からもらったモチベーションは、そのままにしておくと現状維持機能の働きで元通りにされてしまうので、せっかく灯った心の炎が消えてしまう前に何度も反復してインプットとアウトプットを繰り返し、自分にとっての理想の習慣を身につけられると、成功も近づいてきます。
私自身、まだまだマインドが弱くて、ブログ更新をサボりたくなったりYouTube動画を見まくったりしたくなっちゃうんですが、潜在意識をうまく味方につけていけるように行動し続けていきたいなと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!