働いていると、理不尽なことってたくさんありますよね。
特にも良く感じるのが、

というもの。
なぜか自分にだけたくさんの仕事が振ってきて、周囲の同僚や上司を見てみると、どう考えても抱えている仕事量や重さが違うんですよね。
こんな理不尽な状態がずっと続くとやる気もがなくなってモチベーションが下がってきますし、上司や同僚などへの不満や怒りの気持ちも積み重なってきます。
今回は、このように仕事の割り振りが絶対におかしい状況が出来上がってしまう原因や対策方法について考えていきたいと思います。
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業務量が自分だけに偏る原因とは?
業務量がなぜか自分にだけ偏っていて、ほかの人は全然働いてくれない。
こういう状況になっているとしたら、その理由は、
- あなたが優秀過ぎる
- あなたが優しい人柄で仕事を頼みやすい
このどちらか、または両方です。
自分が上司の立場だったらと考えてみるとわかりやすいんですが、仕事ができない人とできる人のどっちにお願いしたいでしょうか?
部下として、期限内にミスなく仕事を進めてくれるAさんと、期限も守らずミスばかりのBさんの2人がいたら、世の中の上司たちはAさんに仕事をお願いしてしまうんじゃないかと思います。
また、仕事のレベルや能力が全く同じだったとしても、仕事をお願いした時に嫌な顔をしたり文句ばかり言ってくる人と、快く受け入れてくれる人だったら、仕事を快諾してくれる人の方が頼まれやすいです。
このように、能力が高くて仕事を断らない人ほど、業務が集中しやすいという特徴があります。
どんな会社・組織でも上位20%の人に仕事が偏る
有名な法則として『パレートの法則』というものがあります。
2:8の法則とも言われるものなんですが、これを非常にざっくり言うと、どんな集団においても上位20%の人のところに業務が集中するというものです。
人間だけに限った話ではなく、アリの世界でもこの法則は適用されており、働きアリの集団においても、一生懸命に意欲的に働くのは全体の20%のアリで、残りの80%のアリたちは、普通程度の働きか、あるいはサボっているかのどちらかになります。
人間の会社組織も同じで、高い成果を上げて一生懸命に働くのは全体の2割程度になってしまうんですよね。
自分にばっかり仕事が集中しちゃったときに、

なんて気持ちが燃えてきてしまうことがありますが、残念ながらこれは逆効果です。
パレートの法則で自分が優秀な20%の側に回ってしまうと、仕事をこなせばこなすほど、どんどん自分に業務が集中してくることになってしまいます。
あなたの努力であったり、時には無理してまで頑張っている姿も上司や同僚からすれば関係がなくて、何でもやってくれるありがたいヤツくらいにしか思ってもらえません。
どんなに頑張って業務をこなしても、仕事の割り振りが改善される見込みは極めて低いんです。
そして、どんなに頑張って2倍の成果を上げることができたとしても、給料は決して2倍にはなりません。
これまでと全く同じ給料ですし、サボっている上司や同僚も同様に給料をもらうことになります。
この理不尽さや不公平感が、私たちのストレスや怒りの原因になってくるんですね。
仕事が増えると相対的に自分の価値や時給が下がる
このように、周囲に比べて自分の仕事ばかり雪だるま式に増えてしまっているのに給料は変わらずそのままという場合、実は私たちの価値や時給は相対的に下がってしまっています。
仮にこれまで10の仕事をこなして給料をもらっていたのに、倍の20の仕事をして給料がそのままとなってしまうと、単純計算で時間単価は半分となります。
実際には残業とか手当とかが付く分、手取りは増えるかもしれませんが、もしも同じ時間でこなしているのに報酬が変わらないとなると、私たちの価値が下がってしまうことになるんです。
もちろん、決められた時間でこれまで以上の能力が発揮できるようになったという意味では、私たちのレベルや市場価値自体は上がるのかもしれませんが、それが適切に評価されて報酬が支払われる環境に移らない限り、相対的に私たちの価値は下がったままになります。
中には、新しい技術・スキルを身につけるために多少は割の合わない仕事をしなければいけない時期もあるかもしれませんが、だからと言って常に割を食う形になると、いつまでたっても辛くて大変なままの状態が続いてしまいます。
仕事の割り振りが明らかにおかしい時の対処方法
それでは、仕事の割り振りが明らかにおかしくて、自分ばかり仕事をさせられていると感じた時の対処方法について考えていきたいと思います。
こういう状況に立たされた時の対処方法として、大きく分けると3通りの対策が取れるかなと思います。
その対策というのは、
- さらに自分の市場価値を高めてホワイト企業に転職する
- 上司に問題を報告&相談し、割り振りを見直してもらう
- 本業は『そこそこ』頑張って、残りのエネルギーを副業に使う
という3つです。
1つ1つ順番に考えていきたいと思います。
対策1:さらに自分の市場価値を高めてホワイト企業に転職する
いま現在も、周囲から頼られ、様々な仕事を多く抱えているという状況は、いわば周囲よりも仕事をこなす能力が高い状態です。
これを無理のない範囲で続け、どんどん自分の能力やスキルを磨いていけば、さらに周囲との能力差は高まってきます。
つまり、自分自身の市場価値が高くなっていくということですね。
ただ、自身の市場価値が高まっているのに、それを評価してくれない会社に所属しているうちは、上記のように相対的に時給が下がって自分の価値が落ちてしまいます。
そこで、市場価値を高めたうえでそれを適切に評価してくれる別の会社や組織に転職してしまうというのが1つ目の対処方法です。
ただし、雑用のような業務ばかりこなすのではなく、転職先でも通用する普遍的な能力を中心に能力を高めていくことが前提です。
そのうえでよりレベルの高い会社へ転職するための活動をしていく必要があるので、多くの努力とエネルギーが必要になります。
対策2:上司に問題を報告&相談し、割り振りを見直してもらう
2つ目の対策方法としては、転職活動をしたくないという人向けの方法です。
これまで通りの会社に勤めつつも、現在の不公平な仕事の割り振りを改善してもらうため、上司に現状の問題点を報告したり、改善していただけるように相談してみましょう。
この時に、感情に身を任せてぶつかっても、大抵の場合は問題がこじれて解決しにくくなってしまいます。
相談する時には具体的な例や数字を挙げて
- このままでは残業が○○時間必要になる
- 実際に○○といったミスや問題が増加している
- これ以上業務が増えると、現在担当している業務の○○ができなくなって立ち行かなくなる
というように、できるだけ具体的に事例や数字を交えて論理的に相談するのがベストです。
また、場合によってはあえて致命的にはならない程度のミスを引き起こすことによって、今の体制のままでは時期に大きな問題が発生することを認識させるのも手段の一つです。
ただ、これは責任を部下に押し付けるタイプの上司の場合は私たちの立場が危うくなることもあるので、状況を見ながら使っていく必要がありますね。
対策3:本業は『そこそこ』頑張って、残りのエネルギーを副業に使う
転職したいというほどではなく、かといってなかなか現状の体制も改善する見込みがないという場合にオススメなのが、本業をクビにならない程度に『そこそこ』頑張りつつ、残りのエネルギーを副業にあてていくという方法です。
実は、私が実践しているのもこの方法なんです。
私たちがいくら本業で仕事を頑張って、周囲の何倍も成果を上げていたとしても、報酬は増えずに新たな仕事ばかりが増えるなんて、理不尽にもほどがありますよね。
頑張っても評価されずに余計な仕事ばかり増えてしまうのであれば、本業の仕事はクビにならない程度に仕事をしてバレない程度で手を抜いていきましょう。
そして、残ったエネルギーや労力を使って副業に力を入れていくと、本業で頑張っても得られなかった報酬が副業で得られるようになります。
また、副業にある程度の集中力を使うことによって、本業で余計な仕事をしたくないという気持ちも強く芽生えてくるようになるので、余計な仕事を振られそうになった時についつい引き受けてしまうという甘さが少なくなります。
そして、副業の魅力はやればやった分だけ成果が上がるというところです。
本業の仕事は頑張っても頑張らなくても給料は変わりませんが、副業は頑張った分だけ青天井で収入が増えていきます。
となれば、本業で最低限の生活に必要な生活費だけを稼いでおいて、空いた時間は副業に力を注ぐことで収益を最大化していくというのが効率的です。
もしも本業の仕事がどうしようもなくイヤになったしまった時に、副収入がある程度まとまって入ってくる状況ができていれば、転職などをする際の不安や抵抗も少なくなってきます。
このように、本業を『そこそこ』頑張りつつ、副業で収入を増やしていくというのはリスクヘッジにもなっていて合理的な対処方法かなと思います。
まとめ
仕事の割り振りが明らかにおかしくて、自分にばかり業務が偏ってしまうのは、あなたが優秀である証拠です。
ただ、だからといってこのまま仕事を引き受け続けると、限界を迎えるその日まで際限なく仕事と責任が増えていってしまいます。
自分の持っている能力にはどうしても限りがあるので、それを決して安売りせず、ちゃんと評価してくれる環境に飛び込んだり、あるいは副業で高い収益を狙っていくのが個人的にはいいんじゃないかなと感じています。
理不尽なことが続くと本当にストレスもたまってきますが、そのイライラも副業で成果を上げるモチベーションに変えていけると強くなれるかなと思います。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!